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  • 日本基督教団 仙台東教会

2019年11月24日 №125-47            「真の王権とは何か」    エレミヤ書23章1節~6節

  エレミヤ書が、このテキストで糾弾しているのは、「羊の群れを滅ぼし散らす牧者たち」である。牧師は言うに及ばず、リーダーシップをもって人の群れ、即ち「共同体」の行く末に責任を担うべく委任される者たちに、等しく向けられている、預言者を通して語られる「糾弾」である。

 この「糾弾」は、文字通り糾す(ただす)という意味であり、本来あるべき姿へと、成熟してゆくことを根本動機とする神の愛に他ならない。人は「糾弾」などと言うと、過度に敏感になって、「恐れ」さえするが、人がこの「糾弾」を愛の招きと受けとめるならば、さらに豊かな賜物を得るものだ。

 経営学が、共同体のあり方をめぐる学問なので、「人」についての学問であり、その意味で発達心理学をはじめ、文学、さらには神学にまで関与するものだと、今頃になって気づいた。

 実は経営学書としてベストセラーになっている『テイール組織』を、繰り返し読んでいる。

 働き方改革などと言い、「同一労働同一賃金制度」が来年度から実施され、日本の企業体は大きな組織改編を迫られている。保育園と言えども、例外ではない。今まで経験したことのない賃金体系の変化を余儀なくされる。正規社員の給与は、もはや生活保障給という性質を失いつつある。日本の労働者の賃金水準は加速度的に低減し、日本はすでに貧困国家となりつつある。この勢いはおそらく今後も続くだろう。しかし、これは日本だけの失策のせいだけではない。世界全体で、生起している問題が先鋭的に日本で起きているだけだ。

 人の生き方が変わらない限り、「共同体」は滅びへと突き進むだろう。

 主なる神は、牧者たちの「悪い行いを罰する」と言われる。これは恐るべきことであるというよりも、神の裁きなのであるから、実は幸いではないのか。適切に裁かれるところに、正しいことが行われる喜びがあるはずだ。裁かれる時こそ、実は飛躍の時であり、喜びの序章なのだ。

 なぜなら、神ご自身が、ここで登場し、神は、羊を正しく牧する牧者を立てたもうからだ。その方こそ、主イエス・キリストでありたもうことは、誰もが知っている。知らない間にも、魂の深奥においては知っているのだ。既に与えられている「ダビデのための正しい若枝」を万民は知らされている筈ではないのか。多くの者はただ認めようとしていないだけで、既に知らされているのだ。

 この「若枝」は、王として治め、正義と恵みの業を行う。ここ言われる「治める王権」とは何か。キリストが身をもって示してくださった御姿だ。「僕としての王」として、仕えるという仕方で治めてくださった御姿だ。共同体の再建は「僕としての王」に、各自が完成へと変容することで実現する。

 クリスマスは、この僕としての王の姿に満ち満ちている。我らも共に、この王のもとに集い、この王のごとくに変えられたいと祈る。アーメン 

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